サポーターズクラブ創設にあたって

AQL/全日本クイズリーグでは、2020年度より「AQLサポーターズクラブ」を創設し、会員を募集します。

 

AQL/全日本クイズリーグは、「みんなでつくるクイズリーグ」を掲げ2017年にスタートしました。当初は「みんなでつくるリーグ」というコンセプト通り、なるべく色々な方に運営の事務をお願いする形で運営を行っており、必要な資金は「参加費」を主な原資とし運用してきました。その後AQLの規模は大きく拡大し、年間約2000人が参加する、日本最大規模の早押しクイズの全国リーグとなりました。その過程で保護者の皆様や各種教育機関の皆様から活動をご理解いただけるようになり、約半数の参加校から「学校同意書」をご提出いただける状況にまでなりました。

一方、ここまで規模が拡大し、各種学校へのご挨拶など様々な事務作業が年々増えております。結果一部クイズプレイヤーの手だけで運用が難しくなり、小道具作成やサイト更新などの事務作業は「外部委託」という形で、バイト料(年額5万程度)をお支払いしてお願いする方針を導入しつつあります。

 

その中で起きた2019年度の新型コロナウイルス感染拡大による全国大会中止は、大きな衝撃となりました。参加費を原資としていた以上、全国大会が開催できなければ、それまで行ってきた事務作業にかかった金銭は大赤字になってしまいます。スポンサー収入等も、適切な形で開催されない限り、いただくことができない場合が殆どです。

 

AQLは「AQL参加者のためだけ」に動いている組織ではありません。「皆で、クイズを盛り上げていく」というミッションも合わせ持っています。例えば、「各学校にクイズ参加についての正式案内を郵送する」「サイト作成やポスター作製による広報」「教育委員会から後援を得る」「スポンサー獲得活動を行う」「オンラインツールの整備」などといった、「クイズ文化の発展」につなげるための活動は引き続き可能な範囲で行っていきたいと考えており、これらにはどうしても諸費用が発生します。

 

以上の「金銭的に厳しい状況」において、助けていただいたのが「AQL2019全国大会」で、見学費相当のお金を寄付していただいた皆様です。本来、お支払いいただいた見学費を返金するべき中、多くの方から「寄附」という形でお金の返金を辞退していただきました。中には「今後も応援している」といったありがたい言葉も頂きました。この時集まった約5万円を原資に、ここまで「2019年度に中止になった大会」のためにお手伝いいただいた方に(全員に満額とまではいかなかったものの)謝礼の一部を支払うことができました。この寄附が無ければ、中止の大会のために働いた方に対価となるお金を支払うことができませんでした。皆様のお気持ちに、心より感謝しております。

 

このように、AQLの諸活動を支持し金銭面でご協力いただける素地ができてきたことを踏まえ、「サポーターズクラブ」という形で金銭面のご協力をいただく仕組みを作ることに致しました。いただいた金銭は、例年通りしっかり会計報告をさせていただく形に致します。

 

サポーターズクラブ会員の方には、非営利組織である我々が可能な範囲での「会員特典」をご用意したつもりです。が、いずれも絶対にお約束できるものではななく、「会費は実質寄付」と捉えてご加入いただきたいと考えております。

その前提でも構わないという方、ぜひともお待ちしております。

 

AQL初代会長

市川尚志